すべての人に自由な移動を。情熱を胸に未来を創る。

長坂大輔

長坂大輔

先行技術開発部所属

2012年:デンソー入社

2019年~現在:J-QuAD出向

出向という働き方について

トップと近い距離で、自分の想いを形にできる。

以前も別の会社に出向した経験がありますが、特にやりにくいと感じたことはありません。むしろ、トップマネジメントの方との距離が近く、自分のやりたいことや考えていることを積極的に伝えることができる環境だと感じています。また、開発業務に集中できる点も大きな魅力ですね。

J-QuADの仕事は過去の経験が生かせる職場だと思う?

認知・判断・操作ーーすべての経験が、今につながる。

出向元でプリクラッシュセーフティやアダプティブクルーズコントロールの量産開発に携わっていた経験が、J-QuADで最初に配属された車両運動技術部で生かされたと思います。
自動車の運転は「認知」「判断」「操作」という3つの段階に分けられるんですが、私はこれまで運よくすべての分野を経験してきました。その結果、自動車のシステム全体を俯瞰することができるようになり、今の仕事にも大いに生かせていると思います。

仕事について

誰もが自由に、安全に。技術で支える未来への願い。

これまでさまざまな職場で多くの技術を学び、蓄積していく中で、「これらを組み合わせたら、もっと社会に貢献できる新たなシステムが作れるのではないか」と考えるようになり、それを形にしたいと思っています。たとえば、認知機能の低下がみられる高齢ドライバーでも、クルマの機能を活用することで不安な面をカバーするといった、誰もが安全で快適に運転できるようなシステムを作りたいと思っています。

新たなシステムを世に送り出すためには、製品を採用いただくカーメーカーだけでなく、その先で実際に使うドライバーやご家族に心から「これは価値がある」と実感していただくことが大切だと思っています。
私たちが目指しているのは、「この技術で命を守りたい」「不幸な事故を一つでも多く防ぎたい」という純粋で熱い想いを形にすることです。
そのために、実際に使っていただく方々と直接コミュニケーションをとり、生の声を技術に反映し続けています。
私自身、家族にハンディキャップを持つ者がいることもあり、誰もが安全に、自由に移動できる世の中にしたいという思いが原動力にもなっています。

自分が開発した技術や製品によって、誰かの生活が豊かになる。これまでできなかったことができるようになる。これはすべての技術者が願っていることだと思います。私は、今まさにそうした挑戦に取り組んでいることに幸せを感じますし、何としてもやり遂げたいという強い気持ちがあります。

仕事環境について

4社の力をひとつに。J-QuADで実現する挑戦

私が取り組んでいるクルマの運転支援システムは、デンソー、アイシン、アドヴィックス、ジェイテクトの4社の強みや知見を結集したJ-QuADだから実現できるものです。J-QuADが設立された背景や期待を背負い形となるのは、本システムが最初であり最大規模のものかなと思っています。

もっとも大きな形として最初に世の中に出ていくのがこのシステムだと思っています。4社の技術者が交流できる貴重な環境でもあるJ-QuADで、開発を成功させないといけないと感じています。

とはいえ安いものでもないので、世の中にその必要性を認めてもらう必要はあると思っています。
このシステムは高級車だけではなく、すべての車種に当たり前のように搭載されるべきシステムだと考えています。そのためにはコストや性能を追求し、その有効性と必要性をアピールしていきたいと思います。これをやり遂げることが自分の使命だと思っていますし、実現できるまではJ-QuADで全力を尽くしていくつもりです。

JQ Vision活動に参加したきっかけ

未来を拓くため、学び、つながる。

車載アプリケーションの開発に携わる中で、今後さらに高度化するシステム開発や、少子高齢化による開発者不足などを考えると、生成AIの技術を理解することはすごく重要だと思います。
JQ Vision活動では生成AI技術について学び、活かせるようになりたいという思いとともに、4社の社員が集うこの特別な場で、新たな視点やつながりを得たいという思いもありました。
こうした社員の自主的な活動を後押ししてくれるところも、J-QuADの大きな魅力です。

※JQ Vision活動 : 当社の創業時の思いを忘れないよう自発的な小集団活動を会社が支援する活動