J-QuAD と三井住友海上、低速 AEB の安全性について共同検証を開始

~交通事故ゼロ社会の実現に向けて~

2023年4月28日

株式会社 J-QuAD DYNAMICS(社長:隈部 肇、以下「J-QuAD」)とMS&ADインシュアランス グループの三井住友海上火災保険株式会社(社長:舩曵 真一郎、以下「三井住友海上」)は、三井住友海上が保有する事故分析レポートを活用し、J-QuAD の低速衝突被害軽減ブレーキ装置(AEB:Autonomous Emergency Braking、以下「低速 AEB」)の安全性を検証する取組を共同で行います。

J-QuAD と三井住友海上は、本検証を踏まえ、社会に安心・安全を提供し、交通事故ゼロ社会の実現に貢献していきます。

1.共同検証の概要

(1)検証内容

J-QuAD の低速 AEB が搭載された対象車両の事故データをもとに、事故発生確率や事故の深刻度を統計化し、事故分析レポートとして三井住友海上が J-QuAD に提供します。それをもとに J-QuAD がさらに詳細検証を行い、低速 AEB の機能向上や、販売促進に活用していきます。

(2)各社の役割

J-QuAD :低速 AEB の機能向上のほか、先進運転支援システムの開発
三井住友海上:匿名化した事故データおよび事故分析レポートの提供

(3)事故分析レポートのイメージ

  • 衝突箇所毎の事故割合

2.背景

J-QuAD は、運転中の様々なシーンに対応できる、安全性の高い低速 AEB の開発を目指しています。また、三井住友海上は、保険引受を通じて保有する多くの事故データを分析し、事故削減に有効活用することを目指しています。両社は、互いの強みを活かし、より安全性の高い低速 AEB の開発を通じて、交通事故ゼロ社会の実現に貢献できると考え、共同検証に至りました。

3.今後の展開

事故分析レポートを低速 AEB だけでなく先進運転支援システムの開発にも活用していくことを視野に入れ、取組を推進していきます。

■J-QuAD DYNAMICS について

J-QuAD DYNAMICS は、2019 年 4 月に株式会社デンソー、株式会社アイシン、株式会社ジェイテクト、株式会社アドヴィックスの共同出資により設立された、自動運転の統合制御ソフトウェアを開発する会社です。各社が持つ自動運転・車両運動制御等の技術知見を結集することで、ソフトウェアの開発を効率化し、スピードアップを図るとともに、自動車メーカーのニーズに合わせた開発を行うことで、より付加価値の高い車両統合制御アプリケーションを開発し、より良いクルマづくり、スマートなモビリティ社会を牽引していきます。

■三井住友海上について

三井住友海上は、MS&ADインシュアランス グループの中核を担う損害保険会社で、グローバルな保険・金融サービス事業を展開し、未来にわたって、世界の リスク・課題の解決でリーダーシップを発揮するイノベーション企業を目指しています。データ関連の新規ビジネス企画や新たなビジネスモデルの構築を通じて、安心・安全な社会の実現に取り組んでいきます。